重度の多汗症(手汗・脇汗)の保険適用治療

重度の腋窩多汗症

hyperhidrosis
手汗・脇汗の原発性局所多汗症治療(保険適用)

重度の脇汗(原発性腋窩多汗症)や手汗(原発性手掌多汗症)と診断された場合には、保険適用での治療が可能です。
脇汗には、ボトックス注射のほかに外用薬のエクロックゲルが以前からありましたが、新たにラピフォートワイプというシートでの塗布する外用薬も処方できるようになりました。
また、手汗の原発性手掌多汗症治療剤として、日本で初めてアポハイドローションが処方可能になりました。

脇汗や手汗でお悩みの方は、保険適応で治療できる可能性がありますので、
ソコラ塚口駅前皮フ科スキンクリニックへご相談ください。

What is

原発性腋窩多汗症とは

原発性腋窩多汗症とは

腋窩とは、わきの下をいいます。つまり腋窩多汗症(えきかたかんしょう)とは、脇の多汗症のことをいいます。わきの下は、もともと汗腺が多く、さらに精神的要因(緊張やストレスなど)や、気温や運動などの要因によっても影響を受けてとても汗をかきやすい部位です。日本人の局所多汗症で悩む方で、腋窩多汗症に悩んでいるはおよそ半数に達します。
重度の原発性腋窩多汗症については、ボトックス注射や外用薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプ)での治療については保険適応がされており、保険診療での治療が可能です。

What is

原発性手掌多汗症とは

原発性手掌多汗症は、主に手のひらに異常なほどの多汗症状が現れる疾患です。この症状は特に緊張やストレスの状況下で悪化しやすい傾向があります。
原発性手掌多汗症は、原因がはっきりと特定されておらず、遺伝的要因や自律神経の異常、汗腺の過剰な反応など、複数の要素が関与している可能性がありますが、詳細なメカニズムはまだ完全には解明されていません。
この原発性手掌多汗症に対する治療薬として、日本で初めてアポハイドローションが処方可能になりました。

原発性手掌多汗症とは

ひどい脇汗・手汗で
お悩みの方

  • 汗ジミが気になりシャツを何度も着替えることが多い
  • 制汗剤を何度も塗りなおして大変だ
  • 汗ジミで人目が気になって勉強や仕事に集中できない
  • 手汗が気になって握手やハイタッチを躊躇してしまう
  • 手汗で濡れていつも手が冷える
  • 緊張すると汗ができて、意識するともっと出る
  • わき汗パッドやタオルが手放せない

原発性局所多汗症の
診断基準

局所的に過剰な発汗が、明らかな原因のないまま6ヶ月以上続いていることに加え、以下の6項目のうち2項目以上あてはまる場合を原発性局所多汗症と診断します。

  • 両側性かつ左右対称性に多汗がみられる
  • 多汗によって日常生活に支障をきたしている
  • 週1回以上の頻度で多汗のエピソードがみられる
  • 25歳未満で発症した
  • 家族歴がある
  • 睡眠中は局所性の発汗が止まっている

Medicine

保険適応の多汗症治療薬

現在、原発性局所多汗症に対する保険適応の治療として、
日本においては以下の4つが認められています。

  • ボトックス注射

    ボトックスとはボツリヌス菌から抽出した成分で、神経伝達物質「アセチルコリン」をブロックする作用をもっています。ボトックスをワキの皮膚に直接注射することで、交感神経から汗腺への情報伝達を遮断することで、脇汗を減らすことができます。

    薬の効果は、個人差もありますが通常注射後2、3日で現れ、4~9ヵ月程度効果が持続します。
    発汗抑制効果を維持して多汗症を抑制するためには、4か月以上の間隔で定期的に注射する必要があります。一番汗をききやすくなる夏の前に注射することをお勧めしています。

  • 脇汗にエクロックゲル(外用薬)

    エクロックゲルは日本初の保険適応の原発性腋窩多汗症用の外用薬です。
    1日1回両脇にゲルを塗布することで、アセチルコリンが汗腺を刺激するのをブロックすることで発汗を抑えます。脇以外への処方は保険適応外となっています。

  • 脇汗にラピフォートワイプ(外用薬)

    原発性腋窩多汗症の外用薬としてはエクロックゲル(ソフピロニウム)に次いで日本で処方できるようになりました。ラピフォートワイプは1日1回両脇にシートで塗布します。
    交感神経からの汗を出す指令をエクリン汗腺が受け取れないようブロックすることにより、発汗抑制効果が期待できる薬です。

  • 手汗にアポハイドローション(外用薬)

    アポハイドローションは、日本初の原発性手掌多汗症治療剤として2023年3月に承認を受けて処方が可能になった手汗用の治療薬です。1日 1 回就寝前に両手に塗布することで効果を発揮し、12歳以上の方に処方が可能です。
    これまで手汗で悩まれていた方は、一度ご相談ください。

Question

保険適用の多汗症治療で
よくあるご質問

ワキ汗で悩んでいますが保険適用で治療できますか?

全てのワキ汗が保険適応というわけではありません。重度の腋窩多汗症(えきかたかんしょう)と診断された場合のみ保険が適応となります。ソコラ塚口駅前皮フ科スキンクリニックの医師が重度かどうかの診断をいたしますので、ワキ汗でお悩みの場合はご相談ください。

ワキにボトックス注射は痛いですか?

痛みは注射の針の刺激感のみです。冷却しながら汗をかく範囲に数十カ所に分けて少量ずつボトックスを注入して活きます。もし痛みに不安がある方はカウンセリングにてお気軽にご相談ください。

エクロックゲルは手汗に使えないのですか?

エクロックゲルの作用機序で手汗が抑制される可能性はありますが、腋窩以外での使用は保険適応外となります。 手についたまま目をこすったり瞼を触るなどした場合に副作用が起こる恐れがあるので使わないようにしてください。

自費の多汗症治療の方が結果的には安いですか?

保険適用の治療においては、いずれも根本的な治療ではなく対処療法になるので、発汗抑制効果を維持するためには継続するする必要がありますので、長い目でみると自費の施術の方が費用対効果が高い場合があります。
ソコラ塚口駅前皮フ科スキンクリニックでは、ミラドライといった多汗症治療もご用意しております。これらは脇の汗腺を破壊して機能を失わせることができますので、半永久的な効果が期待できますのでご相談下さい。

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